この度、国土交通省の認可を受け、「浮体式洋上風力建設システム技術研究組合(FLOWCON)」が発足しましたのでお知らせします。
洋上風力発電は再生可能エネルギー主力電源化の切り札と位置付けられており、四方を海に囲まれた我が国においては、特に浮体式洋上風力発電の普及拡大が期待されています。浮体式の大量導入やコスト低減を実現するためには、海上施工全体の最適化が求められています。
当技術研究組合(以下、FLOWCON)は、浮体式洋上風力発電の大量導入に向けた合理的な建設システムの確立を目的として、海上工事に実績のある建設会社4 社(五洋建設株式会社、東亜建設工業株式会社、東洋建設株式会社、若築建設株式会社)、海洋鋼構造物の設計・製作・施工に実績のある鉄鋼系エンジニアリング会社1 社(日鉄エンジニアリング株式会社)、各種大型クレーン等の楊重機械メーカー1 社(IHI 運搬機械株式会社)、鋼製浮体の設計・製作に実績のある1 社(住友重機械工業株式会社)の7 社を当初組合員として設立されました。また、賛助会員として、鋼製浮体の設計・製作に実績のある2 社(カナデビア株式会社、ジャパン マリンユナイテッド株式会社)及び鉄鋼系エンジニアリング会社1 社(JFE エンジニアリング株式会社)の3 社が参加します。理事長は、野口 哲史(五洋建設株式会社 取締役兼専務執行役員)が務めます。
FLOWCON では、大量急速施工(着床式並みの施工生産性、確実性、安全性の確保)と合理的な建設コストの実現を目的として、①浮体式洋上風力発電の合理的な建設システムに関する研究、②海上作業基地に必要な技術開発、③海上施工に関わる気象海象予測システムの開発について研究及び技術開発を行います。まずは、海上施工の中で最もクリティカルになると考えられる「浮体への風車搭載作業」に焦点をあてて、基地港湾での搭載と海上作業基地での搭載について比較検討することから始めます。FLOWCON の概要は添付の参考資料に記載の通りです。
なお、研究の実施に当たっては、国土交通省の「浮体式洋上風力発電の海上施工等に関する官民WG」の議論(海上施工シナリオ等)を踏まえ取り組みます。また、発電事業者が主体となって進められている「浮体式洋上風力技術研究組合(FLOWRA)」(経済産業大臣認可)とも連携して、浮体式洋上風力発電の着実な導入と普及拡大に貢献してまいります。
問い合わせ先
浮体式洋上風力建設システム技術研究組合(FLOWCON)
- 事務局
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横畠 隆広
- TEL
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080-1440-7786